どうも、自宅の光回線契約を10Gbpsにしようか悩んでいるナンダ(@nantehida03)です。
今回はTP-Link「Deco BE85」という、12ストリーム 22GbpsトライバンドWi-Fiを提供できるすごい無線ルーターをレビューしました。
この「Deco BE85」は2024年の家電批評BEST BY OF THE YEARを受賞したメッシュWi-Fiルーターです。
ちなみに我が家は1Gbpsの光回線契約を契約中なので、この契約の状況の中で無線ルーターをハイスペックにしたらどのくらい恩恵があるのか検証しました。スマホの普及に加え、最近はいろんなデバイスがWi-Fiに接続されるのでスペックによってはパフォーマンスが全然違いますからね。
かなりハイスペックなのでそれなりにお値段はしますが、見た目のデザインにしても機能性にしても満足度は高いです。
この「Deco BE85」であれば3階建の一軒家でもWi-Fiが安定する。そしてメッシュWi-Fiを構築すれば接続済デバイスのWi-Fiが途切れない環境を作れて便利。ただ、光回線が1Gbpsの場合はここまでのハイスペックを買わなくてももう一つ下のクラスでも良さそう。
- 新規格のWi-Fi7に対応
- 速すぎるWi-Fi:12ストリーム 22GbpsトライバンドWi-Fi
- 11520Mbps(6GHz)+ 8640Mbps(5GHz)+ 1376Mbps(2.4GHz)のトライバンド
- 2つの10Gbps対応WAN/LANポート(ファイバー+イーサネット)搭載
- Wi-Fi/有線バックホールに対応
- 200台以上のデバイスと接続が可能
- MLO(Multi-Link Operation)機能で複数のバンド、チャネルと同時にデータの送受信が可能
- 320MHzチャンネルで帯域幅が倍増
- 保護者による制限機能や、リアルタイムのIoT機器の保護などのネットワークセキュリティソフトを内蔵
- 後方互換対応なのでWi-Fi6以前の規格にしか対応していないデバイスとの接続も可能
- AIメッシュで家中途切れないWi-Fi環境が作れる
- トライバンドとバックホール対応により安定した通信が可能
- 10Gbpsに対応
- 新しく解放されたバンド6GHzは電波干渉の可能性が低く信頼性の高い通信が可能
- 電源コードの白い四角のが邪魔
- 置く場所によっては少しサイズ感が気になる
TP-Link Deco BE85レビュー
それでは、TP-Link Deco BE85をレビューしていきます。
メーカーから商品提供頂きましたが、内容は自由に書いております。
スペックは後述していますがNintendo Switchの隣に並べてみるとこんな感じです。見た目は無線ルーターっぽくない見た目ですがサイズ感は少々大きめです。

ただ、丸いフォルムなのでリビングに適当に置いたとしてもスマートには見えそうなのが嬉しい。
特徴:シームレスなAIメッシュで家の中を移動してもWi-Fiが途切れない
Decoシリーズといえば1つのネットワークを形成して常にWi-Fiが途切れないでおなじみのメッシュWi-Fiです。

サテライト(無線ルーターや中継機)の数やバンド(6GHz、5GHz、2.4GHz)に問わず1つのネットワーク(Wi-Fi)を作ることができ、さらに接続デバイスごとにどのバンドを優先するかもアプリで設定できます。
もちろん今回のDeco BE85で言うと接続するデバイス側が対応している必要がありますが、6GHzの有線Wi-Fiバンド設定もできます。

Decoアプリを使っていますがこの機能は本当に便利で、ゲームデバイスに優先割り当てしたり必要なスマホに優先したり、日常的な使い勝手が向上するので日々のWi-Fiに関するストレスが軽減されます。
特徴:有線とWi-Fiの混合バックホールが利用できる
Deco BE85は各ユニット間のバックホール接続に有線とWi-Fiを同時に利用できます。

Deco BE85は1つでも十分広範囲にWi-Fiが届くので複数を繋げること自体が少ないかもしれませんが、Deco間の通信が専用で行えるので今まで以上に通信が安定します。
スマホの普及に加え、今後もWi-Fiに接続されるデバイスはますます増えるでしょうから、通信が安定するのは嬉しいです。しかも、接続デバイスが200台以上でも安定するということなので、一般家庭でなくても法人でも使えるスペックです。
特徴:専用のIotネットワークが使えるのでセキュリティが強化
先ほどのバックホールはDeco間の通信ですが、こちらはIot専用のネットワークが使える機能です。
皆さんのご家庭にはスマートスピーカーやスマート家電がありますか?
スマートロック(玄関の鍵)や定点カメラなどスマート家電とはいえ、セキュリティが気になる人もいるのではないでしょうか。その各デバイスを接続するためのネットワークが専用ネットワークということです。

我が家はスマートホーム化しているのでいろんなスマートデバイスがあるので興味がある方はこちらも参考にしてください。

特徴:専用アプリが使いやすい
我が家はTP-Linkの無線ルーターを使っていますが、なんせTP-Linkは専用アプリが使いやすい。
Wi-Fi接続時には無線ルーター側にQRコードがあって、それをカメラでスキャンしたら簡単に接続設定ができますからね。

機械やインターネットなどが苦手な人にもわかりやすくシンプルな操作で設定ができます。
TP-Link Deco BE85のスペック
TP-Link Deco BE85の特徴(スペック)はこちらです。
- 新規格のWi-Fi7に対応
- 速すぎるWi-Fi:12ストリーム 22GbpsトライバンドWi-Fi
- 11520Mbps(6GHz)+ 8640Mbps(5GHz)+ 1376Mbps(2.4GHz)のトライバンド
- 2つの10Gbps対応WAN/LANポート(ファイバー+イーサネット)搭載
- Wi-Fi/有線バックホールに対応
- 200台以上のデバイスと接続が可能
- MLO(Multi-Link Operation)機能で複数のバンド、チャネルと同時にデータの送受信が可能
- 320MHzチャンネルで帯域幅が倍増
- 保護者による制限機能や、リアルタイムのIoT機器の保護などのネットワークセキュリティソフトを内蔵
- 後方互換対応なのでWi-Fi6以前の規格にしか対応していないデバイスとの接続も可能
このハイスペックを見てください。速度は十分ですし、10Gbps対応だし、デバイスが200台以上接続しても安定するというこのハイスペック。
そりゃ値段もそれなりにしますよね。
付属品、同梱物
TP-Link Deco BE85の付属品はこちらです。

- Deco BE85本体
- 電源アダプター
- LANケーブル1本
- 取扱説明書
付属品はこんな感じでシンプルです。そしてLANケーブルが1本付属しているので届いてすぐに使えます。
ただ、個人的にはこの電源ケーブルの白い四角の部分が邪魔なんですよね。ルーターを設置する時にもケーブルはスマートに設置したいのですが、この四角のやつがあるとちょっと邪魔です…。

できれば電源コードはコードだけで接続できればとてもありがたい。
外観、サイズ、重さ
外観
「TP-Link Deco BE85」の外観はこちらです。
前面部分は通常の筒です。少しサイズ感的に大きいですが丸いフォルムでスマートな見た目です。

裏部分はこんな感じのインターフェースです。


2つの10Gbps対応WAN/LANポート(ファイバー+イーサネット)搭載で、SFPモジュールを利用して光ファイバーイーサネットに変換することも可能。
SFPモジュールとは、電子信号を光信号に変換する拡張モジュールでSFPポートに差し込むことで光ファイバーケーブルを用いて通信することができる。(SFPとはSmall Form-factor Pluggableの略)。ノイズに強いので工場などのノイズ発生源が多い環境などに有効。

サイズ感
サイズ感はこちらです。
500mlのペットボトルとサイズ感を比較してみました。

スマートに見えますが少しサイズ感は大きめですね。
どこに設置するかはありますが例えばデスク上に置いてみるとこんな感じです。

少々大きめではありますが場所によっては気にならないサイズですし、見た目がスマートなのであえて見せるスタイルでも問題なさそうです。
もう少し本体がコンパクトな方がいい場合はこちらのDecoもあります。

鉄骨3階建一軒家でDeco BE85の速度検証
それでは実際にDeco BE85のネットワーク速度を測定してみました。
今回、ネットワーク速度を測定した環境はこちらです。
【ロケーション】鉄骨3階建一軒家
【回線速度】MAX1Gbpsのネットワーク回線
【検証のポイント】1階、2階、3階それぞれでMAX近い速度が出るか?(現状は1階に無線ルータを置いてるが、3階だとあまり速度が出ない)
【検証方法】1階にDeco BE85を置いて、1階、2階、3階それぞれで速度測定する。

そもそも現状のネットワーク速度はこんな感じです。

そこまで速い速度ではないですがそこそこの速度が出ていることがわかりますね。
1階フロアでの速度測定
それでは実際に新しい「Deco BE85」でネット速度を計測してみました。まず、1階フロアでの速度はこちらです。

いきなりですが速度が上がりましたね。あまり変わらないかなと思っていましたが、良い感じに速度が上がってます。
2階フロアでの速度測定
続いて、2階フロアでの速度はこちらです。

1階フロアより速度は落ちましたが、それでもそこそこの速度が出ています。
3階フロアでの速度測定
最後に3階フロアでの速度はこちらです。

このくらいの速度であればYouTubeも問題なくみれそうです。速度が出にくい3階でしたが、このくらいであれば普通に使う分には問題ないですね。さすが途切れないWi-Fi。
TP-Link Deco BE85の良かった点、いまいちだった点
TP-Link Deco BE85の良かった点、いまいちだった点はこちらです。
よかった点 | いまいちだった点 |
---|---|
AIメッシュで家中途切れないWi-Fi環境が作れる トライバンドとバックホール対応により安定した通信が可能 10Gbpsに対応 新しく解放されたバンド6GHzは電波干渉の可能性が低く信頼性の高い通信が可能 | 電源コードの白い四角のが邪魔 置く場所によっては少しサイズ感が気になる |
良かった点のまとめ
良かった点は、10Gbpsに対応していて専用スマホで簡単に途切れないWi-Fi環境が作れることですかね。
他にもスペック的にはセキュリティ面や専用アプリによる保護者の制限(Wi-Fiに接続できる時間制限やネット検索する際のコンテンツフィルタリング機能)など便利な機能もあるのが嬉しいです。

家族分のスマホにタブレットにスマート家電にゲームやPCなどいろんなデバイスがWi-Fiに接続する時代ですからね。10台以上を接続しておきながら通信を安定させるとなるとそれなりのスペックが必要となります。
つまり、金額はそれなりにしますが一般的なご家庭の利用(デバイスが複数接続する環境下でも)満足度が高いと言う無線ルーターと言うわけです。
そして速度も安定してますからね、スマホやタブレットなど接続台数が多いご家庭にも安心です。
いまいちだった点のまとめ
いまいちだった点は、スペック的には問題ないのですが、電源コードの一部とサイズ感的に設置する場所との相性があるかなとは思う点です。
例えば、リビングに設置した場合に電源ケーブルの白い四角のものがTVの後ろに見えてるんですよね。笑

もちろん必要なのは理解できるのですが無線ルーターを設置するときに邪魔なのでできればコードのみにして欲しい。

TP-Link Deco BE85がおすすめな人
TP-Link Deco BE85がおすすめな人はこちらです。
- 1Gbpsの環境でもWi-Fiに接続する台数が多いご家庭
- 10Gbpsの環境がある人
- 家族の接続デバイス接続時間制限など細かい設定が必要な人
- 5年以上前の無線ルーターを使っている人
ハイスペックだけに買うと満足度は高いですが、逆に言うと「接続台数が少ない1人暮らし環境」などではそこまで購入するメリットはないかもしれません。
TP-Link Deco BE85 Wi-Fi7無線ルーターまとめ
それでは今回のTP-Link Deco BE85の特徴をまとめます。
- 新規格のWi-Fi7に対応
- 速すぎるWi-Fi:12ストリーム 22GbpsトライバンドWi-Fi
- 11520Mbps(6GHz)+ 8640Mbps(5GHz)+ 1376Mbps(2.4GHz)のトライバンド
- 2つの10Gbps対応WAN/LANポート(ファイバー+イーサネット)搭載
- Wi-Fi/有線バックホールに対応
- 200台以上のデバイスと接続が可能
- MLO(Multi-Link Operation)機能で複数のバンド、チャネルと同時にデータの送受信が可能
- 320MHzチャンネルで帯域幅が倍増
- 保護者による制限機能や、リアルタイムのIoT機器の保護などのネットワークセキュリティソフトを内蔵
- 後方互換対応なのでWi-Fi6以前の規格にしか対応していないデバイスとの接続も可能

